2016.03.17足裏の痛み

足の裏の痛みを訴え受診される方が増えています!

殆どが運動部の学生さんです。

はじめは違和感程度に思っていて、その内に痛みも消えるだろう!なんて思っていたけど徐々に痛みは強くなり、足を地面につくのもツライ!自分で足の裏をよ~く見ても腫れは確認できない。
病院へ行ってレントゲンを撮り、「骨は大丈夫!」「異常なし!」と湿布薬を処方され、毎日湿布薬を貼るが痛みが消えない。
このように痛みが続く場合は、私たちは「中足骨頭部痛」を疑います。

あまり聞きなれない名前ですが、この「中足骨頭部痛」は結構頻繁に見る痛みです。

では、中足骨頭部ってどこでしょうか?


中足骨骨頭部は上の写真の×印が付いているこの部分です。

 

下の絵は足を裏から見たものです。中足骨には、足の並びを構成する骨が5本あります。

それぞれの骨の端はマッチ棒の頭のように丸くなっています。下の図の水色の部分がそれに当たります。


下の絵にあるように、中足骨頭部は足に体重がかかった時から、
蹴り出す瞬間まで地面と接地しているので、
自分の体重が集中してかかる場所でもあります。



 

 

中足骨頭周辺の構造


下の図は足を横から見た図と、足の裏の方から見た図です。

  

足を支えるアーチには、「内側縦アーチ」と呼ばれる一般にいう「土踏まず」を作っているアーチと、
足の外側に緩やかにアーチを描いている「外側縦アーチ」があります。

さらに、「中足横アーチ」といって、足の横幅を保つ構造が存在します。

主に中足骨頭部はこの横アーチに影響を受けることが多いのです。




下の絵にあるように、歩行時に足の体重の移動は踵で接地した後、
足の中央を通って、足の親指の付け根からけり出していきます。

同時に、小指側にも体重が乗り、全体的に均一なバランスで荷重されていきます。

ところが、右の絵にあるように、扁平足や外反母趾があると、
親指でのけり出しが利かなくなるので、
2番目や3番目の指の方へ体重がかかります。

そのもっともしわ寄せが来るのが、第2と第3の中足骨頭部なのです。



上の絵で御説明したように、中足骨頭部痛の起こる要因には扁平足や外反母趾などの疾患を有する場合の他、
開張足といって、足の横アーチが平たくなる傾向にある足の方に多く見られます。

また、身体的な問題だけではなく、底が固い靴や、履きなれないな靴を履いて長時間歩いた
などの原因で起こる場合もあります。

 

中足骨頭部痛の病態

下の図は、足を正面から見たものです。

横アーチの構造を表しています。


中足骨頭周辺の図

  

右の絵のように、中足骨頭の周辺には、
足指を曲げる腱や腱鞘の他、神経も近くを通ります。



中足骨頭部痛は第2中足骨骨頭に多く見られます。

その理由は、横アーチがたわむときに一番たわむ度合いがきつい場所だからです。

そこで、体重がかかると、以下の絵のようになります。


中足骨頭周辺に体重がかかったときの図

  

体重がかかると、本来は第1から第5までの中足骨頭部にバランスよく圧がかかりますが、
横アーチが崩れていると、第2と第3の中足骨頭に偏って圧がかかります。

同じ場所に、繰り返し刺激が加わると、
その刺激によって、周辺の組織は炎症を起こして、腫れたりします。

処置としては、横アーチを保持するための足底板を処方します。


とにかく、痛みでなくとも違和感があれば、様子をみて悪化させず、いずみ接骨院を受診することをオススメします!




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