昨年12月長距離選手が鉄剤注射をしていることで問題がありました。

治療目的ならばよいのですが、注射をしている多くの目的が「持久力

向上」であったのです。血液中の鉄分が多いと酸素を取り込めやすく

なるので持久力向上にはなると思いますが、安易な注射は思わぬ副作

用を招きます。

本来であれば鉄剤注射を行う前に医師による精密検査を受けて、その

結果により注射をするかどうかを決めます。そもそも血液液中に鉄分

(厳密には別の成分もふくまれますが)が少なくなる貧血状態に対する

治療の第一選択は食事による鉄分補給であり、その次にサプリ摂取な

のです。

主に経口摂取が出来ない場合に注射を行うものです。

長距離をやっている人、部活などで長距離駅伝をみている人で貧血で

悩んでいるのであれば安易に注射をするのではなく、まずは医師に相談

してみましょう。

そしてその医師が検査もせず鉄剤注射をしようとするのであれば断る様に

しましょう。